東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

どーもー(^^)/ ユニラビ団員あゆみデース

今回は、またもやガラリと雰囲気が変わりました、東京公演の二場編を
トモミ役でしたあゆみがご紹介いたしまーす☆

セリフが変わったとか演出が変わったとか、そんなんいっぱいありますが。。。

あれれ!
福岡の時と黄色いセーターの人違う!!!!( ゚Д゚)


そーなんです!
東京公演からは成田浬さんがキムラさん役を演じることになったんです!icon12

プロの役者さんのオーラはすごいのなんのって( ゚Д゚)

緊張!
といっても悪い緊張ではなくって、いい刺激をたくさん受け取りながら
トモミも少し成長できたかなって思いますicon12





さてさて、ストーリーへと移りましょう(^^)/icon06

暗転の中、上手・下手よりそれぞれにすごい勢いで現れたのは

大都会テレビ特別取材チームの
プロデューサー・キムラと、新人レポーター・トモミです!
帰宅困難区域(元警戒区域)に、ガタガタ道などの危険をなんとかかいくぐって突入します!


東京公演ご報告☆二場・2014年8月編
(撮影・原節子)


ふはー!!!
ドキドキした( ;∀;)

そんなアクシデントはなんのその!キムラは大満足です!
「とにかくぼさっとしてないでムービー回せ!」

ついにきた!本日の目的!!
と思ったら、え!?入域の許可とってない!!??

トモミは必死に
「なに軽くおっしゃってるんですか!捕まったら大変な―」

「いいから回せ!カメラ回せ!!」

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

(撮影・原節子)


そうだ、私たちはここへ入ったんだ。警戒区域に。
中途半端な気持ちで撮影なんてできないんだ。
覚悟を決めて、トモミは前を向き、ビデオカメラを回し始めます。

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編


って、あ!!!!!

「ストップストップストップ――――っ!!!!」


東京公演ご報告☆二場・2014年8月編



ききーーー!!急ブレーキ!!!


だってだって!!!
「ほら、あちらにパトカー!」
「お前目がいいな」


そう、トモミはアフリカの人並みに目がいいんですface02エッヘン!

「神奈川でしたね」   「ん?」

「神奈川県警!さっきのパトカーのことです」



キムラはタバコを吸い始めました…  うっ!車内に煙が~~~face08
でも、窓は開けられないのです。だってここは警戒区域。煙くても我慢ガマン。

それにしても、神奈川県警の前には北海道警、熊本県警、それに愛知県警!!!

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

(撮影・原節子)


「みなさん、放射能にもめげず頑張ってますね。」
「どうやったらめげられるんだ」
「え?」


考えるトモミ・・・

そして二人がこれから向かうのは、海。

「なんだ、怖いのか」  「いいえ、そんなことありません」

強がるトモミにキムラは

「おれは、怖いぞ」


キムラさんがそんなこというなんて…あのキムラさんが…?


キムラ、前を向き
「撮影再開。移動するぞ。」

「・・・ええ、現在時刻2014年8月9日午前11時02分。
 かつて長崎に原子力爆弾が投下された時間だ。」


そう。偶然か必然か、今日は8月9日なのです。
あれ、でもでも・・・
02分じゃないですよ、キムラさん!今07分ですよーーーー!!

「報道は正確に!」
「あのね、この11時02分って時間が大事なの。」

するどくトモミ
「やらせ、ですね」


でも、トモミは知っている。キムラがやらせ番組を作るような人じゃないってことは。
ずっと見てきたから。

「キムラさん、トモミは尊敬してるんです。キムラさんは水素爆発があってすぐ
 社内規定を破ってまで現地に入ったんですものね。
 あたし、キムラさんが関わったこの」年間のVTRほとんどチェック済みです。」


「でも、ほんとなんですか?あの伝説。」

「伝説??」


東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

(撮影・原節子)


ここからトモミはキムラが報道部長の反対を押し切って3年前福島へ取材に飛んだエピソードを暴露しちゃいますicon12
戸惑うキムラがツッコむすきまを与えずテンションアップ!!!icon14icon14

トモミにやにや楽しそう!(笑)

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編




って窓の外!!アレは!!!

「あ! べごっこ!! あんなとろに牛の親子が!!」


東京公演ご報告☆二場・2014年8月編
(撮影・原節子)


「取り残されて、それでも生き抜こうとしてる。ところでさっきなんて言った?」

・・・・・・ん?
隣でなんかごにょごにょ言ってごまかすトモミ。(あやしい・・・)


「・・・まあいいや。報道されているのは犬猫や牛だけどな。ダチョウもいた。」
「ダチョウって、あのダチョウ!?」
「ダチョウはダチョウだちょう。」


・・・・・
・・・・・・・・・・ん?


   って   あ!でこぼこマンホール!!!

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

うあああ~びっくりしたー!!( ;∀;)
3年たった今でも地震で隆起したままなんですねー。この辺ひどかったんだな・・・

・・・・じゃなくって!!さっきの・・・・・・・・???('ω')

「・・・あの、笑うところでしょうか。」
「笑っちゃいけないことのひとつだ。かつてこの辺りにはダチョウを専門に飼育してる牧場があってな。」

そんな資料もあったかも・・・
犠牲になったのは人間だけじゃないんだな。
キムラのギャグセンスはさておき、トモミはキムラが作ったVTRを見てから心にあった、ずっと話したかったことを切りだします。

「3年前の3月12日、双葉厚生病院に取材に入ったって。
最初の水素爆発の日、2キロ離れたフクイチから爆発音が聞こえて。牡丹雪のように白い降下物が降り注いだ。
そしてそれは避難しようとしていた入院患者さんたちにも、キムラさんにも区別なく降りかかった」


「お前少し黙ってろ」

    ・・・むっ。(-_-)

「あっ!ダチョウ!」
「えっ?」

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編
(撮影・原節子)

「うそです。」
「いるわけねえだろ。もうダチョウはいねえよ。少し黙ってろっていったばかりだ。」
「はい!少しは我慢しました。」
「もう少し我慢しろ。我慢してこの景色を目に焼き付けておけ。」

キムラは語り始めます。
「この人の温度が消えた街の景色はお前にはどう見えるんだ。
これはな映画のセットじゃないんだ。ここのはかつて人の営みがあったんだ。わかれ、感じろ。
明日は双葉町の人たちへのインタビューをお前がするんだ。共感を、ていってもちゃんと共感して取材するなんてことはできないけれど、少しでも感じて、少しでも同じ目線に立って取材するんだ。それが無理してここの来た理由だ。わかったらしっかり見ろ。」


「見たくありません」
わかってる。やらなくちゃって。
それでも出来ないと思うこともある。


そんなトモミを気づかうキムラ
「・・・こんなこと言ってるけど、俺だって何もわかっちゃいねえんだ・・・。わかりたい。わからなくっちゃって思っているんだけどな。」

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

(撮影・原節子)



ダチョウも人間もいなくなった。温度が消えたままの街。
もう4年目? ・・・まだ、4年目?

見ないふりなんてできない。何のためにここにいるんだ。このままでたまるか。
「わかりました。見ます。もう一度向き合う努力を致します。
ダチョウ、野生化してたらいいのよ!!野生のダチョウだちょう!って」


尊敬するキムラさんのギャグだって、つかいこなしちゃうもんね!(^_-)-☆
とかいってたら、キムラさんから線量計確認の指示!
はいはい。えーっと・・・
「10μSv(10マイクロシーベルト)です。」

「まだ下がってねえじゃねえかよ!お前連れてきて失敗だったよ。」

 (*_*; !!!っちょ!頑張ろうって思ったとこだったのに!一生懸命取材しますから~~~( ;∀;)

「違うって。お前が女の子だって忘れてたってことだ」

ええ!!!ちょちょちょ!キムラさん!!!???(◎_◎;)どきどきどきど

「違う、違う。誤解すんな」
「なんだべ、も~!びっくらこいだぁ。」
・・・・・・・あれあれ?言葉遣いへんだって?
んなわけないですよ!なんたってトモミは生まれも育ちもトーキョーのチキジョージ!!
子供のころはよくイノアタマ公園で遊んだんです!!もう笑うのやめてよキムラさん!!

って、あ!

「海だ!あんなに離れてるのにはっきり海が見える。・・・え?でも・・・」
「見えるようになっちまったんだよ。みんな流されちまったんだよ。ほら、漁船だ。もうだいぶ片付いてはいるけどな。」

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編
(撮影・原節子)

「降りていいですか?」  「だめだ。」
「大丈夫です!これから取材する造り酒屋のマリさんは何度も入ってるんですよね」
「彼女とお前とは違う」

む(-_-)なにが違うっていうの?
ドアを開けるトモミ

「違うんだ!風景が、背中に背負ってる風景が違うんだ!」
「それはだれだって違います!!」


結局キムラも車から外へ。ふたりともマスクの着用を忘れずに。
ここでの正装って、造り酒屋のマリさんも言っていたそうです。


海辺には、猫の親子が。でも、少し様子が違うような・・・
だって、ものすごいジャンプ!!

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編
(撮影・原節子)


「あれは俺たちが知っている猫じゃない。かつては猫だった生き物だ。
ほら、子猫はあの辺だ。そして親猫は自分に注意を引きつけるように、子猫とは反対方向に目立つように逃げた。
野生そのものだよ。でも、ちゃんと生きてる。
ああして命の輪が途切れないように純粋に生きてる。」


―――純粋に生きている・・・風景・・・。

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編

静かに聞こえる海鳴り・・・
そして、地鳴り・・・!?

「車に戻れ!!!」
「でも、猫が!」
「ほっとけ!大きな揺れがくる!!こんなところで津波がきたら終わりだ!!」


「だったら、子猫は!?猫ちゃん!!こっちに来て!!!!」

東京公演ご報告☆二場・2014年8月編


鉄の扉がガチガチとぶつかり合い、そしてバタンと閉まる音。まるで何かが遮断されたみたい。
真っ赤な、照明。

キムラとトモミも、1場の三人と同じように、不思議な世界へと飛ばされていきます。





さあ、いかがでしたでしょうか(^^)/
1場とはだいぶ雰囲気は違って車のシーンがほとんどで動きに派手さはないけれど、
二人の掛け合いが楽しい場面になりました~face02

写真載せながら、このときはこんな表情で話してたんだなーとかニヤニヤしちゃいました(笑)



長文になりましたが、ありがとうございました☆

次回は「2場と3場の間編」!!お楽しみに☆

団員あゆみでした~(^^)/~~~



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2014年09月21日 Posted byユニラビ at 18:52 │Comments(0)お芝居(演劇)

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